国立大学法人鹿児島大学 工学部 先進工学科 機械工学プログラムMechanical Engineering Program, Kagoshima University

熊澤研究室

実機の設計から制御理論の開発まで、自身が設定したテーマを幅広く研究しています。例えば、新しく開発された制御理論の応用研究を行うのなら、制御理論を実際の機器に組み込み、向上した性能や動作の安定性について評価・検討・考察します。コンピュータやマイコンによる計測・制御装置の自動化や、複合材料として知られる傾斜機能材料との境界領域についても共同研究を実施しています。
 研究テーマは学生自身で設定し、熊澤准教授のサポートを受けながら卒業論文や修士論文を完成させています。この動画は学生の実施した研究例で、ロボットがカメラの映像を認識して自動的にスローイン・ファストアウトで(カーブの手前でスピードを落とし、カーブを抜けながら加速する)走行しています。

研究室アピール

研究室のメンバーは大学院生を含めて概ね10名程で、平成28年度は博士前期課程の学生7名と新規に卒業研究で配属される4年生です。大学院に進学する人、官公庁・民間企業に就職する人それぞれですが、研究に遊びにみんなで楽しい大学生活を送っています。ここ数年、研究室の学生達はJASA 主催の ETロボコン に参加しています。平成27,28年と連続して 全国大会で4位となり、学長から2年連続で表彰を受けました。ETロボコンに取り組む上で生じた不具合の解決を卒業研究のテーマに設定することもあります.平成28年度には,急制動時に発生するジャックナイフ現象を抑制することを卒業研究として捉え,アンチ・ジャックナイフ制御を実施した学生もいます.
 学生諸君には主体性をもって、自分達で研究室の歴史を作ることを期待しています。研究室への配属と熊澤准教授からの研究指導を希望する学生は、3年次での「機械制御工学基礎A&B(古典制御理論)」と「機械制御工学(現代制御理論)」の修得を勧めています。

担当教員

熊澤 典良 准教授

所属機械システム工学コース 
熊澤研究室(機械工学2号棟4階)
専門分野制御工学、温度制御、分布定数系、むだ時間システム、信号処理応用
学位工学博士(1996年)
主な研究主に制御理論の開発とその応用について研究を行っており、現在は「制御と傾斜機能材料」の境界領域について研究している。
所属学会日本機械学会、計測自動制御学会、システム制御情報学会
電話・FAX電話 099-285-8244
FAX 099-250-3181
E-mailkumazawa@mech.kagoshima-u.ac.jp
※@を半角に直してください
(このメールアドレスへの特定電子メールの送信を拒否いたします)
URLhttp://www.mech.kagoshima-u.ac.jp/~kumazawa/

主要論文・著

  1. ウェーブレット解析による Al-Al3Ni FGM 半溶融加工温度条件制御, 日本機械学会論文集 C 編, 69-681, pp.1295-1300 (2003)
  2. A Method to Construct an Optimal Regulator with Time Delay by an LMI Approach, Proc. of SICE Annual Conference 2003, CD-ROM (2003)
  3. Application of Optimal Regulator with Time Delay to Temperature Control for Thixoforming System, Proc. of IFAC Workshop on Time-Delay Systems 2003 (2003)
  4. 折り返し法による分布系熱交換器の温度制御, システム制御情報学会論文誌, 9-6, pp.287-295 (1996)
  5. 固有関数展開による分布定数系の折り返し法, 計測自動制御学会論文集, 31-10, pp.1579-1585 (1995)

学術賞

発明・特許

その他