国立大学法人鹿児島大学 工学部 先進工学科 機械工学プログラムMechanical Engineering Program, Kagoshima University

教育目標

工学専攻 機械工学プログラムの目的・目標

機械工学プログラムでは,学部教育課程における教育目的をさらに深化させ,専門技術者としての能力向上を目指す教育プログラムにより,次のような人材育成の教育目的を設けています。

  • 1) 高度で先端的な機械関連技術を追求できる人材
  • 2) ものづくりに関わる産業活動の中で、創造力を発揮して、社会のニーズの変化に対応できる人材
  • 3) 倫理的判断力・俯瞰的視野・協調性を備え、主体的に社会の要求を解決できる人材

上述の教育目的を達成するために以下に挙げる教育目標を定め,カリキュラムを編成しています。2年間の学修によりこれらの目標を達成しなければなりません。

  • 1)エネルギーと環境、人間と社会などの問題に対して、高い倫理観をもって、多面的・俯瞰的に考える能力を習得すること
  • 2)機械工学的視点から情報を収集・分析し、課題を発見する能力を習得すること
  • 3)機械工学の専門分野の高度な知識・技術を身につけ、自律して諸課題を解決する能力を習得すること
  • 4)専門分野以外も含めた幅広い知識に基づいて、創造的に社会の要求を解決するためのデザイン能力を習得すること
  • 5)地域と国際社会の発展に主体的・継続的に寄与するためのコミュニケーション能力を習得すること

分野について

本プログラムでは,生産工学,エネルギー工学,機械システム工学の3分野にまたがる広範囲な機械工学領域の基礎を広く理解した上で,1つ以上の分野に秀でた学生を育てるための履修課程を構成しています。

生産工学

界面の力学と電子デバイスの信頼性評価、高温材料の損傷評価と寿命予測、金属、セラミックス及び複合材料の開発、電子実装された電子部品の機械的・電気的信頼性の評価技術開発、金属材料の照射効果、結晶材料の力学的性質発現メカニズムの解明などに関する教育研究を行っています。

エネルギー工学

流体力を利用した環境保全機器の開発、バイオ燃料のディーゼル燃焼特性、超音速流れの解析とハイブリッドロケットの開発、マイクロチャンネルを用いた電子機器の冷却、流体の計測・数値計算とそれらの融合、マイクロ二相流れの解析と圧力損失などに関する教育研究を行っています。

機械システム工学

知能生産加工システム、金属成形加工のトライボロジー、自励振動の発生メカニズム解明と防止・利用、知能ロボティクスとリハビリロボティクス、プロセス制御、システム制御理論、積層材料の変形と破壊、金属の切削加工、炭素繊維強化プラスチックを用いた複合高圧容器の製造プロセスなどに関する教育研究を行っています。